弊社の代表者が量子コンピューティングと量子インターネットの先端研究所QuTech/デルフト工科大学(オランダ)のオンラインコースで学んだ知識、4年前から日本の政府機関・民間企業のクライアント様のご依頼で行っている「欧州における量子技術の動向調査」で得た情報を中心に発信しております
日本とドイツ・欧州の連携強化に向けて
ロシアによるウクライナ侵攻により、新たな世界秩序・地政学リスクを反映したグローバル化の再編が余儀なくされています。そのような中、日本でも欧州でも引き続きデジタル化(DX)と脱炭素化(CO2削減)の二重のトランスフォーメーションが最重要課題となっています。
米国のIT巨大企業(プラットフォーマー)と中国の国家資本主義に挟まれ、米中がそれぞれの技術・経済圏にデカップリング(分離)していく中、欧州も日本も独自の道を見出そうと模索。「同じ価値観を共有する欧州と日本の連携強化が戦略的に重要」との見方がEU・ドイツで広まっており、日本の企業・スタートアップや技術・イノベーションに対する関心が顕著に高まっております。
ドイツ・欧州には大企業が少ないこともあり、‘プレイヤー’としての存在感は(一部の大手企業を除くと)あまりありません。学術・基礎研究では優れていても、それを特許化・実用化・製品化することを苦手とし、「欧州のパラドックス」と称されています。その反面、(データ保護、AI倫理、プラスチック規制、電池規制など)デジタル世界やグリーン経済の‘ルール作り’や’審判役’として世界をリード。日本と欧州が上手く補完し合えば、中国などに対抗することも可能かもしれません。