湯川 久美子(Dr. Kumiko Gnibba-Yukawa)
メール kumiko@gnibba.de、gnibba-y@technomist.pro
- 米国や英国には高校時代に短期で行ったことがあり、どこか他の国を経験してみたいと思った。また、英米の大学には日本人留学生が多いため、あまり競争上の優位性にはならないと感じ(しかも一般的に授業料が高額)、独自の強み(いわゆるUSP)を持つためにも敢えて英語圏以外を選んだ。
- 東西のドイツが統一した直後で、ドイツが欧州の中心的な国になる予感がした。ドイツは昔からの工業国で、同国の「社会的市場経済」にも興味を持った。多数の日本企業も早くからドイツに進出している。しかも当時、ドイツの国立大学の授業料がほぼ無料で、コストパフォーマンスが極めて良かったことが決め手となった。
- ビーレフェルト大学を選んだ理由は、同大学の経済学部が数学的アプローチで知られていること、さらにビーレフェルトが標準語を話す地域であること。
略歴
25年間におよび、欧州のテクノロジー分野における市場・業界、企業・スタートアップ、政策・規制、研究開発・技術、知的財産の動向調査分析とコンサルティングを行ってきました。
クライアント様に常に最前線のテクノロジー情報を(その下地をきちんと理解して)お届けできるよう、2010年代にはドイツの大学院でデータ分析やAIを研究し、現在はオランダの大学のオンラインコースで量子コンピューティングと量子ネットワークを学んでおります。
欧州・ドイツの歴史的背景、産業・政治・社会構造、精神性といった「ソフト面」にも精通しており、「そもそも、なぜこのような政策・戦略をやっているのか」という深部まで分析することが可能です。
1970年 神奈川県生まれ
神奈川県立外語短期大学付属高等学校外国語科卒業
武蔵工業大学工学部電子通信工学科中途退学(3年後期)
1993年 渡独
ドイツの国立大学 Universität Bielefeldにて経営学ディプローム(修士号に相当)取得(オペレーションズ・リサーチ専攻)
ドイツの大手コンサルティング会社KPMG Consultingに戦略コンサルタントとして入社
在独日系コンサルティングの草分けFBC社と提携し、欧州市場調査のプロジェクトマネジャー(フリーランス)、並行して博士論文を執筆
Universität Bielefeldにて経済学博士号取得(Dr. rer. pol.)、データ分析に関するテーマでmagna cum laude – with great praise
2007年 PRUDENTIA Marketing Research Ltd.を共同設立し、経営責任者に就任
2023年 同社のテクノロジー関連分野の事業を発展させるために、単独シンクタンクDr. Gnibba-Yukawa を設立
2024年3月より、オランダの量子コンピューティング/量子ネットワーク先端研究所QuTech/デルフト工科大学のオンラインコースを受講中(夜間と週末)
講演
講演
- ドイツの“Industrie4.0”を巡る現状, ジェトロ プラハ様主催 チェコ・ドイツ IoT・Industry 4.0 ミッション, ハノーファーメッセ会場, 2018 (日本語).
- Regression Analysis for Textual Data and Other High-Dimensional Data, DSI International Workshop, Tokyo, 2010 (テキストデータや他の高次元データによる回帰分析, 英語).
- Consumer Research by Means of Text Mining Approach, DSI International Workshop, Tokyo, 2009 (テキストマイニング手法を用いた消費者調査, 英語).
- A New Sales Forecasting Model for High-technology Innovations, German-Japanese Symposium on Classification, Berlin, 2006, with R. Decker (ハイテク・イノベーションのための新しい売上予測モデル, 英語).
論文
- Comments on the Model Testing by Goodwin and Meeran (2012): Comparison of the Utility-based and the Gompertz Curve Approach for High-technology Product Sales Forecasting, in: Journal of Product Innovation Management, 2012, with R. Decker (ハイテク製品売上予測のメソッド比較, 英語).
- Sales Forecasting in High-technology Markets: A Utility Theory-based Approach, in: Journal of Product Innovation Management, 2010, Vol. 27, p. 115-129, with R. Decker (ハイテク市場における売上予測, 英語).
- Konsumentenforschung in Web 2.0: Analyse von Online-Rezensionen zur kundenorientierten Produktgestaltung, in: Marketing – Zeitschrift für Forschung und Praxis, 2009, p. 117-136, with R. Decker (Web 2.0時代の消費者調査 - 顧客志向の商品開発のためのオンライン・レビュー分析, ドイツ語).
- Konsumentenforschung in Web 2.0: Quantitative Analyse digitaler Kundenmeinungen am Beispiel der Mobiltelefonindustrie, Discussion Paper, Universität Bielefeld, 2008, with R. Decker (Web 2.0時代の消費者調査 - 携帯電話業界における例, ドイツ語).
- Modellgestützte Absatzprognosen auf High-Tech-Märkten: Eine theoretische und empirische Untersuchung, Universitätsbibliothek Bielefeld, BieSOn, Bielefeld, 2007 (ハイテク市場における売上予測のモデリング, ドイツ語).
- Vertrieb von High-Tech-Produkten, in: Decker, R.; F. Wartenberg (Eds.): Vertriebs- und Kundenmanagement: Marketingmethoden im Einsatz, Lohmar, Eul, 2004, 89 – 115 (ハイテク製品の販売戦略, ドイツ語).
プレス
- ドイツの今後の経済動向, ドイツニュースダイジェスト誌, 2018年5月4日, 1073号, p13.
- データ分析サービスで世界市場に挑戦(プルデンシア・マーケティング・リサーチ代表 湯川 久美子) - グローバル時代を生き抜くチカラ 第4回, ドイツニュースダイジェスト誌, 2016年9月2日, 1033号, p.11.